ラフティング運行河川の難易度(グレード)

難易度について

川の流れは一様でなく、場所によって穏やかだったり激しかったりするため、一般的に、河川単位ではなく瀬(急流)ごとに6段階(グレード、クラス、級で表現される。以下グレードを用いる。)で評価され、数字が大きくなるほど難易度は高くなります。

6段階のグレード

【グレード1】
静かな流れ。水面に波が立たないか、さざ波程度の小さな波しか立たない瀬。

【グレード2】
中くらいの波が続くが、険悪な障害物がなく、素直な流れで見通しの良い瀬。

【グレード3】
大波が連続したり、不規則な大波の発生する瀬。障害物も増え、流れを読む力や的確な進路変更の技術を要する。

【グレード4】
船を転覆させるほどの大波や渦が発生し、下見の必要な瀬。時として険悪な障害物も出現し、これらを回避するための高度な技術、判断力に加え、レスキュー能力も要する。

【グレード5】
非常に大きな波や渦、障害物の連続する、長く複雑な瀬で、生命の危険もある。高度な技術、判断力が必要なのはもちろん、下見やレスキューについても万全の体制で臨む必要がある。

【グレード6】
究極の進路選択が必要な極限状態の瀬。一般的に、生命の危険なくしては降下不可能とされている。

日本国内のラフティングツアー

グレードについての記述は、カヌー関連の文献を参考にしているので、ラフティングで下る際の感覚との多少のズレは感じますが、概ね上記のように定義されているようです。一般的に日本国内のラフティング運行河川ではグレード4が最高難度とされ、ニセコラフティングツアー運行河川では、尻別川夏コースをグレード2、尻別川春コースをグレード3と表記しているツアー会社が多いと思います。詳しくは尻別川についてをご覧下さい。